4月7日に7都府県に緊急事態宣言が出されて以降、休業要請は出なかったものの都内を中心に多くの美容室が自主休業を決断した。その後、緊急事態宣言は全国に拡大し、当初の見通しよりも延長されたが、大型連休前後で営業再開に踏み切った美容室も多かった。しかし、営業を再開したものの客足が遠のき予約数は半数以下にとどまっているという声を多く聞いた。その一方で、5月14日に39県で緊急事態宣言が解除された地域を中心に次第に客足が戻りつつあるといい、新型コロナウイルス対策をしながら、いかに営業を行い、顧客を呼び戻すかという段階に入った。(この記事はWWDビューティ2020年5月28日号からの抜粋です)
愛知県のヘアサロン「アルテ ヘア」は、4月の売り上げが昨年同月比で50%減まで落ち込んだものの、5月14日までには同30%減まで盛り返し、それ以降は同10%減から昨年と同水準で推移しているという。日比野聡代表は「3月初旬に三密を防ぐため、窓を開けっぱなしにできるように網戸を設置したのが好評で、来店することへの安心感を高められ周期が伸びることなく来店してもらえた。サロン内の対策を見て、これなら安心して通えるとお客さま間での口コミの影響もあったと思う」と話す。福岡県のヘアサロン「フェイバー」でも緊急事態宣言発令後予約数が昨年の同時期に比べて50%減少したが、解除後は10%減まで回復したという。
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