主要な眼鏡8団体で構成される日本眼鏡関連団体協議会(以下、日眼協)は、2020年の事業計画の一つにSDGs(持続可能な開発目標)の推進を掲げてSDGs推進委員会を設立し、眼鏡の産地福井県鯖江市と協力するなどして活動を進めている。
白山聡一・日眼協副代表幹事が初代委員長を務める同委員会はSDGsの取り組みについて、「快適な視覚“クオリティ・オブ・ビジョン”を提供する眼鏡産業の基本的な使命とマッチしている。日本の眼鏡業界は中小企業が多く、個別に取り組むことに限界があるため、日眼協が全方位で啓発活動を広げられると期待している」とコメントした。
鯖江市も数年前からSDGs推進に取り組んでおり、市役所内に「めがねのまちさばえSDGs推進本部」を設置するなど、持続可能な街作りを進めている。昨年末はアンワルル・K・チャウドリー(Anwarul Karim Chowdhury)国連大使が鯖江市を訪れ、「さばえSDGs推進シンポジウム」に出席したほか、牧野百男市長や日眼協関係者らと記者会見を行い、SDGsを発信する拠点を「めがね会館」に設ける方針などを発表した。鯖江市によると、この拠点は今秋からの稼働を目指している。
同委員会の今後の活動については、「10月1日メガネの日」や国連が定める記念日と連動したキャンペーンなどを計画している。また10月27日から3日間、東京ビッグサイトで行われる「IOFT国際メガネ展」でもアイウエア業界のSDGsのメッセージが発信される予定だ。