ファッション
連載 今、デザイナーができること

連載「今、デザイナーができること」Vol.25 坂部三樹郎「デジタル化が加速する中で自ら発信し、順応していく」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、世界中で不透明な状況が続いている。そんなときに、ファッションは何ができるのか。生産者から販売員まで業界全体が不安を抱えている状況に、ファッションデザイナーたちは何を思うのか。日々変化する状況に対応しながら、それでもファッションの力を信じ続けるデザイナーたちの声を連載で紹介する。今回は、自身が立ち上げたファッションスクール「me」の学長を務めるなど、ファッション教育にも携わる「ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)」の坂部三樹郎デザイナーが登場。

MIKIO SAKABE
坂部三樹郎

Q. 不安が続く状況下で、ファッションデザイナーが人々にできることは?

 2020-21年秋冬の展示会は新型コロナウイルスによる自粛と重なったため、受注会をECに切り替えた。受注会後は外に出る業務は少ないため、在宅などでも支障はない。

 このコロナ禍で多くの人がネットに集まり、デジタルの環境が整ってきている。これからブランドはECやSNSを駆使して、自ら発信することが重要になっていくと思う。「ミキオサカベ」ではECを本格的に強化し、インスタグラムを活用してアジアや世界に向けて情報を発信。今後、若手や店舗を持たない小さいデザイナーズブランドはECを起点に方向転換することで、新時代に順応していくことができるだろう。

 コロナの影響が続くのであれば、ファッション・ウイークはなくなるのかもしれない。グローバル化が進めばシーズンの捉え方も代わり、求められるものもますます地域ごとに細分化されていくと思う。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。