「アディダス(ADIDAS)」とサンフランシスコ発フットウエアブランド「オールバーズ(ALLBIRDS)」は5月28日、フットウエア業界が1年間に排出する700億tの二酸化炭素排出削減に向けたコラボレーションプロジェクトを発表した。
同プロジェクトではサステナビリティに関する両ブランドの技術を互いに共有して、二酸化炭素など温室効果ガスの排出が最も少ないスポーツパフォーマンスシューズの開発を目指す。
「オールバーズ」が開発したライフサイクル測定ツールを用いてサプライチェーンの全工程におけるカーボンフットプリントを測定し、素材選定から製造施設、配送手段などにおいて可能な限りその排出を抑える方法を追求していく。
ジェームズ・カーンズ(James Carnes)=アディダス戦略構築担当兼副社長は「地球への配慮が最も重要だが、同時にアスリートのフットウエアエクスペリエンスの向上を追求し続けることがわれわれの使命だ。つまり成果はアスリートと地球の両方にとっても最適なものでならないといけない」とし、「アディダス」のパフォーマンス基準を備えたアスリートシューズを生み出すことを目指す。
ティム・ブラウン(Tim Brown)=「オールバーズ」共同CEOは「全世界における温室効果ガス排出削減は急務であり、その課題解決は『オールバーズ』や『アディダス』といった個々のブランド以上に大切だ。これは地球上の全人類が取り組むべき課題であり、企業同士の競争よりはるかに重要である。私はこのパートナーシップが、将来のよりサステナブルなゼロ・カーボン社会の実現に向けた先例となることを期待している」とコメントした。