ユーザーが口を覆った状態に小さな鼻と唇を描くことで“超小顔”に見せるメイクアップ動画が、ティックトック(TikTok)で話題を集めている。“#TinyFaceChallenge”のハッシュタグと共に5月に入ってから急速に広まり、5月28日現在の再生回数は780万を超えている。今回のトレンドの火付け役となったのはユーチューバーのジェイミー・フレンチ(Jamie French)。彼女が公開した“超小顔”メイクを施した動画は、ユーチューブで80万回以上再生されている。
“#TinyFaceChallenge”は、新型コロナウイルス感染拡大によるマスク着用の普及と関連性もあるようだ。日常的に顔を覆わなければいけなくなったことへのSNSを通じた皮肉で、マスクで隠れてしまうパーツをメイクで再現するビューティ魂を表している。
このほかにも、ティックトックに関連して注目を浴びたビューティ業界の動きはいくつかある。4月にはコスメブランドの「E.L.F」が、2019年10月に行ったティックトック上でのキャンペーンをリバイバル。前回ヒットしたオリジナルソングの「Eyes.Lips.Face.」を、手洗いやその他の安全対策に関連するものにリミックスしており、ユーザーはそれに合わせた動画を投稿している。
また「フェンティ ビューティ(FENTY BEAUTY)」は3月に、ビューティ業界で初めてティックトックのコンテンツ制作用の家“ティックトック ハウス”をロサンゼルスにオープンした。ローテーションで替わる住居者の順番制を目安に、動画配信に万能な設備を持たせた家を用意したものの、ソーシャル・ディスタンシングのガイドラインに従って5月現在は閉鎖している。