渋谷109、渋谷パルコ、渋谷スクランブルスクエア、マルイなどの渋谷の大型商業施設が、本日6月1日に営業を再開した。消毒液を設置し、来客数が多すぎる場合は入場制限を行うなどスロースタートになった。
渋谷109は報道陣を招いた上で、入り口をグラウンドフロアである1階の正面入口だけに絞り、入り口には非接触型のサーモスタットを設置した厳戒体制を敷いた。運営者の渋谷109エンタテイメントの木村知郎社長は「休業中のデブスインタビューなどでターゲットである若者世代は、安全を非常に重視していることがわかった。だが逆に安全さえ担保できれば、ショッピングや友達と一緒に遊ぶといったリアルなコミュニケーションを渇望している。緊急事態宣言でもオンラインで若者世代の調査を継続してきたが、わかっているのはショッピングを筆頭にした”体験型のコンテンツ”は完全にデジタルには置き換えられないということ」と語る。当面の間はこうした厳戒態勢を継続するという。
報道陣からの取材は受け付けず、静かなスタートになったのが渋谷パルコだ。予定通り11時30分に施設をオープン。入り口や各店舗の入り口などに消毒液を設置、インフォメーションカウンターには簡易型のシールドを設置。一部の店舗で限定アイテムをめがけて行列ができると、あわててパルコのスタッフが整理に走る一幕もあったものの、「イブ・サンローラン・ボーテ」などのコスメ店では感染防止を目的にほぼすべての商品に透明ビニールの覆いがかけられており、通常とは異なった店舗運営になっている。
渋谷パルコのすぐそばに位置する、ユナイテッドアローズやビームス、ベイクルーズなどの有力セレクト企業がこぞって店舗を構える神南エリアも、ほとんどの店舗が現在営業を再開。「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ」「シップス」などの一部の店舗はすでにウィンドーにセールのサインを出し、セールをスタートしている。