アパレルEC受託大手のAMSは、三菱商事子会社の三菱商事ロジスティクスと資本提携する。三菱商事ロジスティクスはリアル店舗向けの物流に強く、両社はリアルとECを融合したオムニチャネルコマースの運用体制の確立を目指す。三菱商事ロジスティクスの出資額は未公表。
AMSは、カルチュア・コンビニエンス・クラブの創業メンバーである村井眞一会長が2007年7月に設立。ストライプインターナショナルやアルページュ、渋谷109などの大手アパレルや小売りのネット通販サイトの立ち上げから運営、物流までを一貫して手がけてきた。この数年はEC運営のノウハウを生かし、リアル店舗の支援にも乗り出していた。
一方、三菱商事ロジスティクスは親会社の三菱商事と連携し、有力なアパレルや小売りに対し、中国などの海外の縫製工場から日本の物流倉庫、さらには店舗までの輸送までを手がけるリアル店舗向け物流大手の一角を占める。
この数年アパレルECが急成長し、リアル店舗とECの一元的な在庫管理や運用が求められる中、両社はリアル店舗とECの在庫一元管理やシームレスな在庫運用など、物流全般でリアルとECの融合に取り組む考え。