ファッション

ワコール4月のEC売り上げは前年の1.7倍 就寝用ブラジャーやマタニティーが伸長

 ワコール(WACOAL)が自社で運営するワコールウェブストアの4月の売り上げは前年同月の1.7倍だった。同社の自社EC比率は5%(2020年3月末)で、緊急事態宣言などによる店舗休業に伴い目的買いが増加。オンライン受注が増加する一方で、物流現場でも感染拡大防止対策が影響して、通常と比較すると納期は長い。また、着日指定やギフトカードなどの一部サービスを停止している状況だ。

 好調ブランドは「アンフィ(ANPHI)」と「ウンナナクール(UNNANACOOL)」で、店舗休業にもかかわらずウェブストアの会員情報との連係によるアプリのコミュニケーションが奏功し、同2倍以上の売り上げだった。カテゴリー別ではマタニティーも好調で、2月から受注が増え始めて3月で同1.5倍、4月は同3倍だった。パジャマやルームウエアは各ブランドで好調で、「睡眠科学(SUIMINKAGAKU)」という眠りごこちにこだわったブランドでは4月は同2.5倍を売り上げた。

 アイテム別では、就寝用ブラジャー全体が同4倍以上と売り上げが伸長した。昨年実施したプロモーションなどが奏功して好調続きだったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響が少なかった2月と比較しても約3倍の売り上げだ。SNSの“#おこもり美容”に関する投稿の増加により美容意識が高まっているようだ。
在宅勤務の広がりにより、ノンワイヤーブラジャーも好調だ。楽な着け心地の「ゴコチ(GOCOCI)」と直営店ブランド「ブラジェニック(BRAGENIC)」ともに同3倍の売り上げとなった。

 外出自粛に伴う運動不足から「CW‐X」のスポーツブラジャーも同2倍と売り上げを伸ばしている。ランニングやヨガなどの運動を始める人が増えことが背景にある。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。