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コロナが覆す アパレルの「シーズン」という大前提 

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 コロナショックを契機に、さまざまな消費者思考の変化が予想される。その一つが「ムダな服は買わなくなる」ということ。「シーズンごとに新作を大量に作って売る」という従来のアパレル業界の慣習は、消費者感覚からますます乖離していくことになる。業界内からは、倉庫に眠っていた在庫を自社サイトで販売したり、季節に関係なく着られる定番アイテムで勝負したりという動きも出てきた。彼らは「シーズン」という枠組みから離れ、消費者視点に立ってビジネスモデルを描き直す。(この記事はWWDジャパン2020年6月1日号からの抜粋です)

 社会がまだコロナ禍に包まれる前の2019年末、バロックジャパンリミテッドの新規事業立案などの担当部署「未来政策室」の若手メンバーは、新規プロジェクトの準備のため千葉県の自社倉庫を訪れた。「売れ残りの服が、こんなに」「まだまだ着られそうなものもたくさん」。神田麻衣室長らは驚きを隠せぬまま、積まれた在庫のデザインや状態をくまなく調べていった。

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