「WWDジャパン」6月8日号は「新型コロナ時代に大切なこと」を考えます。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、私たちはこれまでにない制限の中で生活を送ることになり、生活の仕方、自分にとって大切なもの、誰と何を目的にどのように働くかなどをあらためて考える機会を得ました。ファッション産業に携わる人々も例外ではなく、ビジネスの方法やクリエイションとの向き合い方、ファッションシステムの在り方などを再考する必要性に直面していて、多くの人々が議論を始めています。
今特集では、ファッション産業で強い影響力を持つデザイナーやクリエイターたちへのインタビューを通じて、ポストパンデミック時代の価値基準やファッション産業の在り方を探ります。今、最も影響力のあるクリエイティブ・ディレクターである「グッチ(GUCCI)」のアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)と「ロエベ(LOEWE)」のジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)、名物ファッションジャーナリストのサラ・ムーア(Sarah Mower)米「VOGUE.COM」チーフクリティック、有力ブランドのショーの多くを手掛ける演出家のエチエンヌ・ルッソ(Etienne Russo)とサウンドクリエイターのミシェル・ゴベール(Michel Gaubert)、ファッション表現を追求し続けるニック・ナイト(Nick Knight)らの考えを紹介します。また、パンデミックを機に医療用防護服を供給するNPO団体を結成したロンドンの4人の若手デザイナーの座談会を開催。英国のサプライチェーンから今後の服作りの在り方までをざっくばらんに語ってもらいました。
ニュース面では、緊急事態宣言の解除を受けて営業を再開した大型商業施設の動向をリポート。一部のファッションブランドはこれまで7月前後に行っていたクリアランスセールを前倒しでスタートさせており、異例の事態となった“五月雨式セール”についても取り上げます。ほかには、「カルティエ(CARTIER)」「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)」「クロエ(CHLOE)」などを擁するコンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMON)のヨハン・ルパート(Johann Rupert)会長が予測する消費動向の変化のほか、今号から新連載「業界人に今こそ知ってほしい 新世代IG(インスタグラム)インフルエンサー名鑑」もスタート。その第1回目は、自称“コスメをこよなく愛するアラサー・動画クリエイター・いろんなメディアで美容ライター”のRomiを紹介します。
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」は、最新号の紙面を紹介するライブ配信番組「もっと深くをもっと知る!『Read More』」を開始しました。毎週月曜日の18時からは「WWDジャパン」の最新コンテンツを紹介。毎月第1~第4木曜日の18時からは「WWDビューティ」の最新コンテンツを紹介します。今回は、6月8日号の特集「新型コロナ時代に大切なこと」の“読みどころ”を6月8日18時からライブ配信します。
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COVER DESIGN : RIKI MIYAMOTO(DBS)/
PHOTO : GUCCI, MANUEL BRAUN