「イヴ・サンローラン ボーテ(YVES SAINT LAURENT以下、YSL)」は7月24日、2020年秋冬コレクションを発売する。グローバル ビューティ ディレクターのトム・ぺシュー(Tom Pecheux)が手掛ける同コレクションは、「ヒドゥンテンプテーション(隠された誘惑)」と名付けられ、情熱的で官能的なシェードのアイシャドウパレット「アイパレット ヒドゥンテンプテーション」や、艶タイプのリキッドルージュ「ルージュ ピュールクチュール ヴェルニ ヴィニルクリーム」のほか、ネイル、チークがそろっている。
今季は深みのあるバーガンディーやくすみピンク、きらびやかなシャンパンカラーなど、「YSL」がモットーとするラグジュアリーでエッジーなカラーが豊富だ。マスク着用でアイメイクに注目が集まるが、「YSL」ではリップにフォーカスしたい。リップは深いカラーが新2色そろうが、これまでよりもちょっとくすんだピンクやパープルがちょっと大人の女性を演出してくれそう。艶やかな仕上がりは健在で、初心者の人も試す価値ありだ。また、人気モデルのカイア・ガーバー(Kaia Gerber)が初めて「YSL」のビジュアルに登場した時はホットピンクのリップで初々しいイメージがあったが、今回はセンシュアルなメイクを施され、ずいぶん大人っぽくなった印象だ。
さらにリップでは、8月7日にマットの新作「タトワージュ クチュール ベルベットクリーム」も出る。はっきりとした色だが、指でぼかせばすりガラスのような柔らかな仕上がりになり、唇の地となじんで使いやすさ抜群。もちろん乾燥もせず、色写りしなそうなのがマスクが手放せない今、ポイントだ。これは、個人的ベストコスメの候補に入れておきたい一品だ。
そのほか、処方が進化して登場する9月4日発売のクッションファンデーション「アンクル ド ポー ルクッションN」は、パッケージがカギだ。キルティング加工した「YSL」の人気バッグをイメージしたようなデザインで、パッケージにはビーガンレザーを用いてサステナブルを加速させている。ビーガンだからサステナブルとは限らないが、こういったプレステージブランドのエシカルな取り組みにも注目しておきたい。