※この記事は2020年5月29日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから。
求む!リモートでは味わえない“空気感”
緊急事態宣言が全国解除となった今、約2カ月ぶりに対面での取材を行いました(もちろん感染の第2波、第3波を考えて極力リモートでの取材を継続中ではありますが、取材先の希望に沿って対応していきます。取材時はソーシャルディスタンスも保っています)。そこで感じたのは、やはり直接お会いして話を聞けるっていいなということです。リモート取材時に物足りないと思っていた空気感がビシビシ伝わってくるのです。モノ作りや経営に対する姿勢や思いがダイレクトに響いてきます。在宅勤務中に多くの皆さんにリモート取材にご協力をいただきましたが、画面越しだとその方の雰囲気や取り巻く空気みたいなものが伝わりにくく、もどかしさを感じていたんです。
対面取材だと取材の合間の余談も楽しめます。余談って結構大切で、そのときの取材には直接関係なくても、情報の蓄積となって別の切り口での企画で役立つことが多いのです。時間が許す範囲であえて取材とは異なる話題を投げかけたりもします。だからついつい取材時間が長くなりがちなのは反省すべき点ではあります……。もちろん、リモート取材でも余談はあるのですが、やはり空気感がまるで違うのです(笑)。
ビューティ業界はここにきてオンライン発表会が増えてきました。開催する側だけでなく出席する側も不慣れな部分が多いので、これからブラッシュアップされていくと思います。私自身は集中してプレゼンが聞けたのでオンラインのよさを感じました。しかし、やはり無機質な感覚はどうしても拭えないんですよね。これまでの発表会はブランドの世界観を表現した会場で、参加している時間はどっぷりとその雰囲気に浸れます。それがオンラインでは遠く及びません。ここでもやはり空気感です。将来的にはVRなどを使った発表会が普通になれば、それも解消される気がするのですが、今は空気感の有無とどう折り合いをつけていくかが私自身の課題でもあります。
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