新型コロナウイルスの影響により外出自粛が続き、3~5月はセルフヘアカラー剤が好調だった。主戦場であるドラッグストアのマツモトキヨシではファッションカラーとグレイカラー共に4、5月は前年同月比で2ケタ伸長、トモズでは3~5月のファッションカラーは前年同期比で2ケタ伸長、グレイカラーは4月がやや伸長したが3月、5月は前年を割る結果となった。(この記事はWWDビューティ2020年6月11日号からの抜粋に加筆しています)
ファッションカラーは例年夏休みなど長期休暇になると売り上げが伸長する傾向にあるが、新型コロナによる休校要請によって、それが前倒しされ長期化したことで若年層の支持を獲得した。またSNSではセルフヘアカラーに関する投稿が増え、外出自粛ムードや行きつけのサロンの休業からセルフカラーに挑戦した人も多いようだ。人気のカラーは春のトレンドカラーとして美容室でも人気のピンク系やブルー系が好調だ。校則縛られない、人と会う機会が減ったなどで、普段は挑戦しないが自分がやりたい色を楽しむという動きも見られた。
ホーユーの野村卓央コンシューマー事業本部 商品企画室 商品企画1課 課長は、「『ビューティラボ ホイップカラー』は5月は出荷ベースで前年同月比90%増で、『ビューティーン メイクアップカラー』は同60%増でそれぞれ着地見込みだ。美容室に行けない中でコロナ自粛の気分転換としての需要が推測されるが、学校が休校になったことで例年では染めない時期にカラーリング需要が発生したことも大きい」と話す。
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