ファッション

広がるマスク・ファッションの可能性 エディターズレターバックナンバー

※この記事は2020年6月3日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

広がるマスク・ファッションの可能性

 今週月曜日が「笑い」のメルマガだったので、いきなり「快」から「不快」に転じてしまい恐縮なのですが、マスク装着時のニオイが本当にイヤなんです(苦笑)。

 体臭、口臭、加齢臭はキツい方じゃないと信じているのですが(笑)、マスクを装着して十数分もすると、早くもニオイが気になり始めます。最初は「口臭?」と思い、マスクの装着前には歯磨きとマウスウオッシュを徹底。それでも二十数分もすればやっぱり不快に思い始め、最近は「胃の中まで洗うべき?」と「噛むブレスケア」を積極摂取中です。でも、やっぱり1時間もすれば、「イヤ。なんかイヤ」って思い始めます。「口でダメなら、鼻かしら?」と思い、今度は「ハナノア」で鼻うがい。小林製薬の思うツボです(笑)。ここまでやっても会議などで話し始めると、やっぱり不快に思うのです。あ~、どうしたら良いの!?気づけば「マスクのニオイ」問題に囚われているのです。ラジオで安住紳一郎さんが「本日は、マスク着用でお送りします」なんて話をすれば、「安住さんは口臭、気にならないのだろうか?2時間の生放送だよ……」と不要な老婆心を抱いてしまうほどです。

 友人に聞いたら、「え!?そんなに気にならないよ」と言います。マジですか!?そこで「WWDビューティ」編集部に救いの手を求めたら、「『ザ・プロダクト(THE PRODUCTS)』のドライシャンプーが、マスクにも使えます!!」というお言葉。早速吹きかけると、「なんということでしょう(ビフォーアフター風にどうぞw)!!」。香りは強すぎず、弱すぎず。花粉症でも頑なにマスクを拒んできた私の悩みは、一瞬で解決しました。ひと吹きすれば、口呼吸をしても数時間はヨユーです。以来、「ザ・プロダクト」のドライシャンプーは、常に携帯しています。

 と私が悩んでいるくらいですから、世の中には、もっと深い悩みに苦しんでいる方も多いでしょう。最近は、「ヒモでかぶれる」「跡が残る」「唇が荒れる」「蒸れる、暑い」など、さまざまな問題が浮上中。夏には、「日焼け跡が困る」なんて悩みも切実になりそうです。

 そしてそろそろ、「この顔には、どんなマスクが?」とか「このファッションには、どのマスクを?」なんて悩みも浮上しそうな気がしています。「こんな時に、何言ってるの!?」と言われてしまうかもしれませんが、それでも「自分らしさ」を求めるのがファッション&ビューティです。私はこれまで、いわゆる白い使い捨てマスクしか着用してこなかったのですが、プリーツは細かければ細かいほど、自分には似合っている気がします。もっと言えば、プリーツ(生地をず~っと折り込んでいるヒダ)の間にタック(縫い合わせの箇所だけ生地を折り込んでいるヒダ)が入っているとベター(笑)。そしてウレタン製のオールブラックや、カモフラ柄のファブリック、繊細な刺しゅう入りのマスクなどを試して開眼!!今では「ウレタン製のブラックマスクには、鉄条網デザインのネックレスかしら?」と、コーディネイトを楽しむまでにレベルアップしました。次は、アイメイクですね。余談ですが明日の紙面紹介Live配信プログラム「Read More」は、マスク時代のアイメイクについてのお話です。さぁ、アイシャドウ男子としては、腕の振るいどころであります。

 アップした記事を解析してくれる社内スペシャリストに話を聞きますと、マスクの記事は、今なお高パフォーマンス。ユーザーニーズは「一体、どこでマスクが買えるの?」から、「どんなマスクがあるの?」「どう着けたらいいの?」に移行していると思われますが、皆、「新しい生活様式」を意識して、マスクとともに生きることを模索し始めています。ここにファッションとビューティは、もっともっと寄り添うことができそうですよね?

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