※この記事は2020年6月8日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから。
ONE WWD JAPANってナンですか?
さて、勝手にスタートしております「3年で意味が変わった言葉」連載の2回目は、「ONE WWD JAPAN」です。
まず、「そもそも、『ONE WWD JAPAN』ってなんだよ!?」から説明しなくちゃ、ですよね。これは、今から6、7年前になるでしょうか?当時の弊社幹部が一緒になって、「ディオール(DIOR)」のファッションとビューティを担当するPRの皆さんにご挨拶に行った時まで遡ります。多分私たちが、「ファッションもビューティも、一丸となって、頑張ります!!」みたいな話をしたのでしょう。それを聞いた先方が「私たちも『ONE DIOR』として、ブランドを盛り上げたいと思っています」とおっしゃったのを聞いて、「素敵!!マネしよう!!」と思って以来の言葉です。
TVCMでは、ちょうど「One MIZUHO」なんて言葉も流れていたんですよね。今思えば、「One MIZUHO」ってなんなんだろう?HPで調べてみますと、銀行と信託、そして証券が一体となって、「お客さまから今まで以上に必要とされ頼りにされる、より強力で強靭な金融グループ」に進化するための言葉だそうです。「ONE DIOR」と一緒ですね。以来私は、「ファッションとビューティは、切っても切り離せない関係。なのに今まで近いようで遠かった2つの業界を融合できるのは、全く同じ『WWDジャパン』という名前で(ちなみに『WWDビューティ』の正式名称は『WWDジャパン ビューティ』なんですw)、ファッションとビューティを語っている私たちの使命だ!!」という決意を、この「ONE WWD JAPAN」という格言の中に詰め込んでおります。代表的なコンテンツは、一本目のリンクですね。以前もこのメルマガで紹介させていただきましたが、「バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)」の2020年春夏のテーマを伺い、「ベアミネラル(BAREMINERALS)」と「ダブDaB)」に、「バーニーズ」のテーマを体現するビューティを作っていただきました。「バーニーズ ニューヨーク」の皆様にビューティの楽しさを、「ベアミネラル」と「ダブ」にファッションの楽しさを体感していただけたら、双方は、より近づくのでは?と願った企画です。正直、完成まではいつもの4倍くらいの手間暇がかかっています(笑)。
「ONE WWD JAPAN」は今も引き続き、「ファッション=ビューティ(ファッション>ビューティではないし、ファッション<ビューティでもありません!!)」という意味でも使っていますが、加えて「週刊紙=ウェブ」、もっと言えば「週刊紙=ウェブ=SNS=セミナーやイベント、ライブ配信」を表現するときにも使っています。特にこの3年、私たちはさまざまな「WWDジャパン」を生み出してきました。インスタグラム、LINE、YouTube……and more!!後から生まれたけれど、それらは全てオリジンである週刊紙同様に大事だし、デジタルの広告売り上げが紙媒体を超えてもなお紙媒体は大事です。全ての「WWDジャパン」に優劣は存在しない。そして、さまざまなサービスが全て1つになって「WWDジャパン」なのです。
あ、ここまで書いて気づきましたが、多分「ONE DIOR」や「One MIZUHO」には、すでにこの意味が含まれているのか(笑)。私の理解が表層的だったのかもしれません(笑)。O2OとかOMOという概念にも、ヒエラルキーなんて存在していないことを願っています。そこにヒエラルキーが存在したら、組織は一丸となっていませんからね。「ONE」は名乗って欲しくありません。
そして、全部の「WWDジャパン」に親しんでくれたら嬉しいけれど、幾つかだけを愛してくれても、まぁまぁハッピー!!全部を愛してくれたら、とってもハッピー!!そんな風にも考えています。
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