コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT以下、リシュモン)は、2018年デビューの時計ブランド「ボーム(BAUME)」を、1830年創業の「ボーム&メルシエ(BAUME & MERCIER)」に統合すると発表した。今後、「ボーム」は「ボーム&メルシエ」のコレクションの一つになる。「ボーム」はECからスタートし、最大の特徴は2000通り以上のカスタマイズ。地球環境に配慮したサステナブルな素材も積極的に用いており、6万~7万円台の値ごろ感も魅力だ。
デビッド・ショーメ(David Chaumet)=ボーム&メルシエ最高経営責任者は、「『ボーム』のデザイン的オリジナリティーとエコフレンドリーな哲学はそのままに、“スイスメード”の誇りも維持される。『ボーム&メルシエ』の時計と同じく、ジュラ地方にある工房で製造する」と説明する。
リシュモンは買収により、「ボーム&メルシエ」「ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)」「A.ランゲ&ゾーネ(A. LANGE & SOHNE)」といった多くの時計ブランドを取得してきたが、「ボーム」は自社で初めてゼロから立ち上げたブランド。