ナノ・ユニバース前社長の濱田博人氏が、6月1日付でマッシュホールディングス(HD)の上席執行役員に就任した。新設された「ファッション事業戦略本部」の本部長として、中長期戦略などの分野で近藤広幸社長を補佐する。
マッシュHDはファッション、ビューティ、フードなどのライフスタイル領域で成長を続けており、2019年8月期の売上高は前期比11.8%増の787億円に達した。1000億円も視野に入る中、濱田氏の知見を事業戦略に生かしていく考え。濱田氏は「マッシュは企画力、開発力に優れ、商品をプロパー(正価)で売り切ることに長けている。具体的などう貢献するかはこれからだが、デジタルマーケティングなど伸び代は大きいと考えている」と話す。コロナ禍の環境変化の中、持続的に成長するための「近未来ビジョン」を近藤社長と共に探る。
濱田氏は旧サンエー・インターナショナル出身。旧東京スタイルと統合後のTSIホールディングスの取締役を経て、2016年7月から20年2月末までTSI傘下のナノ・ユニバースの社長だった。長年マーケティングや店舗開発のキャリアで経験を積み、ナノ・ユニバースでは高いEC化率を生かしたオムニチャネル化を推進してきた。