ワコール(WACOAL)の自社ECである「ワコールウェブストア」の5月の売り上げは前年比の2倍だった。同社の自社EC比率は5%と少ないが、新型コロナウイルス感染拡大で店舗の閉鎖や外出自粛で継続的に売り上げを伸ばしている。
好調なブランドは先月に引き続き、直営店ブランドの「アンフィ(AMPHI)」と「ウンナナクール(UNE NANA COOL)」で2ブランドとも同3倍を売り上げた。「アンフィ」は5月1日に谷間メーク機能がある“グラマリッチブラ”をウェブストアで先行販売したところ大ヒットし、5月にウェブストアで最も売れた商品になった。
マタニティーも引き続き好調で5月は同3.5倍。パジャマやルームウエア、ノンワイヤーブラジャーは同3倍だった。ワコールの各種ブランドで展開のある就寝用ブラジャーは同5倍を売り上げた。
ワコールの4月の売り上げは同72%減だったが、5月は同50%減だった。5月最終週の店頭ベースの売り上げは同20%減まで回復。店頭ベースの売り上げは百貨店が同73%減(4月は83%減)、量販店の「ワコール」ブランドは同48%減(4月は71%減)、量販店の「ウイング」ブランドは同40%減(4月は67%減)、下着専門店は同61%減(4月は72%減)と回復傾向にある。