ビジネス

トレーサブルなオーガニックコットン糸が豊島からデビュー WWFジャパンのチャリティーも

 繊維商社の豊島は、生産農場から紡績工場までの流れを追跡できるトレーサブルなオーガニックコットン糸「トゥルーコットン(TRUECOTTON)」をスタートさせた。

 「トゥルーコットン」は、トルコ西部の都市イズミルにある紡績グループのウチャクテクスティル(UCAK TEKSTIL)の農場で栽培されたオーガニックコットンを使用した糸で、豊島ではトレーサブルオーガニックコットン糸と生地在庫を持ち、全社横断で原料から製品まで対応する。ウチャクテクスティルは「GRS(グローバル・リサイクル・スタンダード)」や「GOTS(グローバル・オーガニック・テキスタイル・スタンダード)」の国際認証を取得しており、豊島は同社とオーガニックコットンの日本向け独占輸入販売契約を結んでいる。

 併せて、「トゥルーコットン」の売り上げの一部をWWFジャパン(世界自然保護基金ジャパン)に寄付するプロジェクト「セーブ・ネイチャー&アニマル・プロジェクト(Save nature and the animals project)」を7月中旬に実施する予定だ。このプロジェクトは、国内外のブランドや著名人たちと協力し、「トゥルーコットン」を使用して製作したさまざまなアイテムの販売収益をWWFジャパンの活動のために寄付するというもの。WWFジャパンとは昨年パートナーシップを結び、自然由来原料の調達などについて具体的な改善計画と目標設定の取り組みを始めた。

 豊島はオーガニックコットン普及プロジェクト「オーガビッツ(ORGABITS)」や、廃棄予定の野菜や食材を染料として活用するプロジェクト「フードテキスタイル(FOOD TEXTILE)」など、約30年前から環境に配慮した素材開発に力を入れており、ファッション業界のサステナビリティを推進している。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。