「グッチ(GUCCI)」はサステナブルな生産態勢のためのイニシアチブ「グッチ サーキュラー ラインズ(Gucci Circular Lines)」から、初のコレクション“グッチ オフ ザ グリッド(GUCCI OFF THE GRID)”を発売する。
端材や廃棄物を原材料とする再生ナイロン糸「エコニール(ECONYL)」や、オーガニックやバイオベースの素材を使用したコレクションだ。ほかにも再生ポリエステルの縫い糸や無溶剤接着剤、リサイクルゴールドなどサステナブルな代替素材を使用している。生産の際に出た「エコニール」の端材も回収してリサイクルする。
キャンペーンには、ジェーン・フォンダ(Jane Fonda)、環境保護活動家のデヴィッド・ド・ロスチャイルド(David de Rothschild)のほか、日本の著名人として初めてグローバルキャンペーンに起用されたギタリストのミヤビ(MIYAVI)が登場する。ロスチャイルドは「自然とより強靭で健全な関係を築くことは、この惑星、いや宇宙船『地球』に住み続けることにもつながるのだ」とコメントした。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)親善大使も務めるミヤビは、活動家になった理由として「ギターを手に難民キャンプを訪れることで、より多くの人にメッセージやポジティブなヴァイブスを伝えることができると感じている。スピーチには耳を傾けない人でも、音楽がかっこよければ聴いてくれるかもしれない」と述べた。
撮影は映画監督のハーモニー・コリン(Harmony Korine)が手掛け、大都市の中のツリーハウスの住人がテーマだ。ロサンゼルスの現代的なビルと素朴なツリーハウスとのコントラストを強調し、今までのライフスタイルからの脱出をイメージさせる。ディレクションを担当したクリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)は「自然から遠く離れてしまっても、このツリーハウスのような居場所をつくり、自然の存在を知る必要がある」と語った。
キャンペーンはアートウオールとしてロンドン、上海、ニューヨーク、香港と台北の街角に登場する。「グッチ」公式アプリではサステナビリティに関するクイズに答えて、ウオールペーパーをダウンロードできるサービスも始めた。