ロート製薬は7月22日、3ステップで肌の手入れが完結する環境配慮型のEC専用スキンケアブランド「スキオ(SKIO)」の全5品(3000~5800円)をブランド公式サイトと「楽天」サイトで発売する。同社がEC専用ブランドを手掛けるのは9年ぶり。3年後の売上高は10億円を目指す。
「新型コロナウイルスの影響で当たり前を見つめなおす人が増えていると感じる。モノを所有することが目的の消費から、それを使うことで得られる価値や生活を豊かにするための消費へとシフトしている。その中で肌悩みを解決するだけでなく、その化粧品を使うことで自分の暮らし方が理想に近づいていると感じてもらえるような提案をしたい」(石井雪SKIOブランドマネージャー)として新ブランドの投入を決めたという。
コンセプトは“無理なく、無駄なく、美しく。”。美容に精通したプロの美容法から着想を得て、肌に最短距離で効果をもたらすために美容液先行型のスキンケアを提案する。それをかなえたのが同社独自の浸透技術のディープターゲットデリバリーシステムで、全アイテムに用いている。スキンケアのステップは、“洗って整える”洗顔料、“与えて効かせる”美容液、“与えて維持する”美容ゲルで完結する。「いそがしいながらも地に足をつけて、自分の理想とする充実した生活を送りたい、過ごしたいと考えている人におすすめ。シミや毛穴の悩みがあり、何を使っていいかわからない、今使っているモノに満足していない人に使用してほしい」。メインターゲットは30代の女性となる。
スタート時はシミや毛穴、くすみケアに向けた「VC ホワイトピールシリーズ」と、シワやハリ、保湿ケアに向けた「VB リンクルクリアシリーズ」の肌悩みに対応した2シリーズを展開。「VC ホワイトピールシリーズ」は、シミに効果的で安全性の高いアプローチができる緑茶エキスを配合した。さらにディープターゲットデリバリーシステムにより、透明感のある肌を実現する。「VB リンクルクリアシリーズ」は、シワ改善の承認を受けたナイアシンアミドを美容液に配合。さらに「当社オリジナルの成分である低分子フコイダンも配合。こちらもエイジングケアであるハリへの効果が確認されており、相乗効果が期待できる」。
環境に配慮した取り組みも推進し、美容液の容器には75%リサイクルされたガラス瓶を採用。洗顔料と美容ゲルはプラスチック容器を使用しているが、エコ対応容器を模索する。パッケージには緩衝材と外装を一体化したバブルパックを使用したことで、ゴミ重量を約80%削減した。
来春には新シリーズなどの投入を予定するほか、「いずれアジア圏を中心とした海外へのグローバル展開も見込んでいる。日本EC発のグローバルブランドに向けてまい進していく」と意欲的だ。