ツイッターのフォロワー数14万超え、インスタグラムのフォロワー数11万超え、TikTokのフォロワー数9万超え、ユーチューブのチャンネル登録者数6万2000人超えの人気美容師・金内柊真。かつては芸能活動を行い、2018年8月にはアシスタントながら自身の著書「才能がなければその分努力すればいい」(KADOKAWA)を出版するなど、美容師の枠に収まらない存在として注目を集めている。昨年11月にスタイリストデビュー。今連載では、毎月の彼の売り上げの推移とともに、売り上げを伸ばすために何をやってきたか、また新人スタイリストならではの苦労などを紹介していく。今回は自主休業中の話や、5月28日からの営業再開後の話を中心に聞いた。
WWD:新型コロナの影響で「アルバム」は4月8日から5月27日まで全店で休業していた。これは美容室の中でもかなり長い休業だったが、どんなことをしていた?
金内柊真(以下、金内):サロンに関連したことだと、平日は毎日社内向けのオンライン講習があったので、それを受けていました。実際に家でウイッグを使ってカットの練習をしたりしていました。あと、個人的にSNSの発信を積極的に行っていて、中でもTikTokはすごく反響があり、期間中にフォロワーが2万ほど増えたんです。
WWD:今後はTikTokでも集客していこうと考えている?
金内:TikTokはインスタグラムにつなげるための入り口だと考えています。なので、TikTokでは美容師っていうよりかは、“金内柊真”にまず興味を持ってもらって、そこからヘアスタイルがメインのインスタグラムを見てもらい集客につなげていければと考えています。SNSもそれぞれの特性を考えて、投稿する内容は変えています。
WWD:自粛中は自分の髪はどうしていた?
金内:もう伸びっぱなしで、人生で初めて2カ月近く髪を切りませんでした。それで営業再開前日の5月27日に髪を切って、カラーをしました。でも自分で切ってあらためて感じたのは、「髪を切ることってやっぱり気分も上がる」ということです。実際に来店されたお客さまもけっこうばっさり切る人も多くて、その気持ちも分かります。
WWD:5月28日から営業を再開して集客はどう?
金内:やはり1カ月半以上休業していたので、僕の場合は予約がすぐに埋まってしまうくらいに順調です。衛生面にも気をつけて、席ごとにパーテーションを設けるなど、コロナ対策はしっかりとやっています。予約数も制限しているのですが、お店としてもすごく順調で、土日だけではなく、平日でも朝から夜までけっこう予約が埋まっています。最近は少し落ち着いてきましたが、再開後2週間ほどはすごかったです。
WWD:営業時間は短縮している?
金内:以前は23時まで営業していたのですが、今は21時までの営業に変更しています。
WWD:来店する人はリピートの人が多い?
金内:今回はリピーターの人を優先したいなと思って、「ホットペッパービューティー」での予約を開放する前に、一度でも僕を指名してくれたお客さまを対象にインスタグラムで事前に予約を受け付けました。それで半分くらい予約が埋まって、その後に「ホットペッパービューティー」の予約を開放したら残りの枠もすぐ埋まりました。
WWD:6月の売り上げ目標は?
金内:6月1~30日で現状だと200人ほど予約が入っているので、売り上げは180万円を目標にしています。コロナ前くらいまでは戻ってきています。
WWD:今回の新型コロナによって美容師の在り方は変わると思うか?
金内:美容師のやることは変わらないと思いますが、各美容室のスタンスは問われると思います。特にコロナ禍でスタッフに対してどういう対応を取ってきたかというのは、スタッフからはすごく見られているでしょうね。今後はそういったことがリクルートに影響してくると思います。