毎年6月の「プライド月間」では、LGBTQ(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー等の性的少数者)コミュニティーの権利啓発が行われる。月間中のイベントのひとつである「プライド パレード(Pride Parade)」は、多様性を象徴するレインボーカラーで彩られたパレードとフェスティバルで、世界各地で人が集まってLGBTQ文化をたたえるものとなっている。
20年の「プライド パレード」では、アメリカで黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)氏が白人の警察官に押さえつけられて死亡した事件でいっそう広がっている「Black Lives Matter(黒人の命は大切 以下、BLM)」の抗議運動の影響も各所に見られる。BLM運動の包括性にも目が向けられ、「All Black Lives Matter(全ての黒人の命は大切)」を掲げて黒人人権運動の中で見落とされやすいLGBTQの存在も含むよう訴えている。
今年は新型コロナウイルス感染拡大を受けてオンラインでの開催に切り替えた団体も多い「プライド パレード」だが、ここではBLM運動と融合したカルフォルニアでのパレードの様子を紹介する。