ファッション

ストライプ「アース ミュージック&エコロジー」が6月末で中国撤退と現地メディアが報道

 ストライプインターナショナルの「アースミュージック&エコロジー(EARTH MUSIC & ECOLOGY以下、アース)」が、コロナショックを受けて中国市場から撤退すると現地流通媒体が報じている。それによれば、ECモールのJDドットコム上の同ブランドフラッグシップショップは6月21日でクローズし、30日をもって全面的に中国市場から撤退する予定という。

 「アース」だけでなく、同社の「イーハイフンワールドギャラリー(E HYPHEN WORLD GALLERY以下、イーハイフン)」と、同社傘下のキャンが運営する「サマンサ モスモス(SAMANTHA MOS2)」も既に「Tモール」上のショップを閉めており、30日をもって中国事業から撤退と報道されている。「イーハイフン」は、日本国内でも7月末での事業終了が発表されていた。

 ストライプインターナショナルは2011年に中国本土に進出。12年の反日デモなどの影響もあって厳しい状況が続いてきたが、18年にアリババとアライアンスを締結し、局面が変化。19年の中国本土での売り上げは「実店舗が前年の1.5倍、ECが同2倍になった。20年はようやく黒字化が見えてきた」と、19年末に石川康晴前社長は語っていた。アリババに次ぐ中国EC大手JDドットコムとも組み、「アース」の大型店舗には多数のカメラやセンサーを設置し、客の行動情報を収集してニューリテールも模索。「20年は4~6級都市にフランチャイズ店舗を少なくとも50店出店する」と鼻息は荒かったが、コロナショックで中国事業の維持が難しくなり、損切りを決断した形。

 現地流通媒体では「アース」だけでなく、コロナショックを受けて「オールドネイビー(OLD NAVY)」「エスプリ(ESPRIT)」などが既に中国から撤退し、「スーパードライ(SUPERDRY)」も7月で撤退の可能性があると報じている。

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