日本アパレル・ファッション産業協会(以下、アパ産)は6月25日に定時総会を開き、上山健二ワールド会長が新理事長に就任した。「当協会は1979年に団体として発足したが、当時と比べアパレルビジネスの事業環境は大きく変化している。今年は特に、新型コロナウイルスの影響で本当にしんどい思いをした。苦境ともいうべき時期だからこそ、団体として役割がある」と上山理事長。団体として「一企業では手が届かないことに注力する」という。
2018年に理事長に就いた前任の北畑稔レナウン元社長は任期を1年残して退任。理事としては新たに大江伸治三陽商会社長兼社長執行役員と畑誠リンク・セオリー・ジャパン社長最高経営責任者が加わった。
第39期(2021年3月期)の基本活動方針の1つとしては、昨年スタートしたという縫製工場の視察などを例にあげながらCSR関連の取り組みを紹介。7月15日には環境配慮型の資材を集めた合同展を行う予定。また、新型コロナ禍を受け、「今年は(会員企業から)年会費はいただかない」という。
アパ産はアパレルメーカーを中心に、小売企業やアパレル資材・機械メーカー、商社など計317団体が加盟(正会員が172団体、賛助会員が145団体)する業界団体。