「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は、7月21日にイタリア・ローマで2020-21年秋冬オートクチュール・コレクションをパフォーマンス形式で発表し、その様子を生配信する。会場となるのはローマ郊外の映画撮影所、チネチッタ スタジオ(Cinecitta Studios)。「現状を重んじて、必要な安全対策を講じた上で開催される」というショーには、イタリア在住のジャーナリストやエディターのみを招待する予定だ。
ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)=クリエィティブ・ディレクターは「人の手によって作られたクチュールの価値をデジタルにおいても最大化するため」、ファッション・フォトグラファーやフィルムメーカーとして早くからデジタルでの表現に取り組んできたニック・ナイト(Nick Knight)の協力を得ることを明かした。
「ヴァレンティノ」は、人間味はデジタル効果で取って代われるものではないと強調。ライブパフォーマンスは「クチュールの創造性と想像力、そして感情を表現し、人間味とデジタルの両方を一つにし、どちらか一方では成し遂げられなかった対話を可能にするはずだ」とコメントした。
なお、7月6〜8日にはフランスオートクチュール·プレタポルテ連合会(Federation de la Haute Couture et de la Mode、通称サンディカ)主導による初のデジタル・クチュール・ファッション・ウイークが開催される予定だが、「ヴァレンティノ」はこれにも参加し、7月8日18時(現地時間)に同コレクションのインスピレーション源を披露するという。