ファッション

ジャンポール・ゴルチエがオリジナルマスクをデザイン 利益はエイズ撲滅団体に全額寄付

 ファッションデザイナーのジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)が新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ウイットに富んだマスクを手掛けた。マスクは彼のシグネチャーであるマリンテイストのボーダーの上に真っ赤なリップマークをあしらったデザインで、素材にはヨーロッパの衛生基準に基づいた3層のポリエステルを使用。ゴルチエがこのほどアンバサダーに就任したフランスのエイズ撲滅のために活動する団体シダクション(Sidaction)のために手掛けたもので、オンラインストアから1枚12ユーロ(約1400円)で購入できる(ただし配送はフランス国内のみ)。利益は全て同団体に寄付され、新型コロナの蔓延を防ぎながらエイズ撲滅への支援も行える取り組みになっている。

 1994年に設立されたシダクションは、エイズに関する研究や予防、エイズ患者への支援プログラム提供のため、フランス国内外の合わせて約100の組織に資金を提供している。フランスの人気歌手リヌ・ルノー(Line Renaud)が副会長を務め、80年代からエイズへの意識を高めるとともに、研究資金の調達に貢献してきた。

 一方、公私共にパートナーであったフランシス・メヌージュ(Francis Menuge)を90年にエイズで亡くしたゴルチエは同団体の強力な支援者であり、「ルノーにアンバサダーになってほしいと頼まれたとき、迷いはなかった」とコメント。「エイズとの闘いは何よりも個人的なストーリーであり、特に重要と考えている。この機会に若者に語りかけ、意識を高めていきたい。いつかワクチンが開発されることを願っている」と続けた。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。