「M・A・C」はアメリカで新ライン「アンダーグラウンド(UNDERGROUND)」を発売した。オンライン限定で各製品1000個のみを発売し、「M・A・Cラバー」プログラムの会員のみが購入できる。シーズンごとにではなく不定期に製品を発売する、ストリートブランドの“ドロップ形式”を採用し、3カ月に1〜2製品ずつ発売する予定だ。製品は最新のメイクアップトレンドを取り入れたもので、手作業でロット番号を記載している。
ウコンワ・オジョ(Ukonwa Ojo)「M・A・C」グローバルマーケティング部グローバルチーフマーケティングオフィサー兼シニアバイスプレジデントは「『M・A・C』のような大規模なグローバルブランドだと、市場にトレンドやイノベーションを届けるには(時間やコストがかかり)困難な場合がある。われわれがしたかったのは、開発スタジオからすぐに消費者に届けられるような小ロットの製品を作ること。これにより最新のトレンドをリアルタイムで消費者の手にわたらせることができる」とコメント。
サム・チョウ(Sam Cheow)=コーポレート イノベーション&プロダクト デベロップメント シニア バイス プレジデントは同ラインの実現には、製品開発や研究開発、サプライチェーンなどさまざまな部署の協力が必須だったという。「今年の1月頃にコンセプトを練り始めたが、さまざまなチームを横断して、どのように短時間で開発から製造、販売までを完結できるかを話し合った。インディーズブランドのように、市場の傾向やトレンドに素早く対応できるマインドセットを取り入れることができた」。
第1弾製品は6月のプライド月間に合わせて作られたレインボー色のハイライトだ。同ブランドは20年以上にわたりLGBTQIA+コミュニティーを「ビバグラム基金」を通してサポートしてきている。