【追記 2020年1月6日】2020年1月5日付で20%の株式の取得取引が完了した。キム・カーダシアンのスキンケアラインは2022年にローンチ予定。
コティ(COTY)はキム・カーダシアン(Kim Kardashian)のコスメブランド「KKW ビューティ(KKW BEAUTY)」の株式20%を2億ドル(約214億円)で買い取る。現在「KKWビューティ」はメイクアップとフレグランスのみを手掛けているが、提携により今後はスキンケアやパーソナルケア、ヘアケア、ネイルもライセンス契約で展開する。
同社は昨年11月に異父妹のカイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)がプロデュースする「カイリー・コスメティクス(KYLIE COSMETICS)」の株式51%を6億ドル(約642億円)で取得すると発表。ピーター・ハルフ(Peter Harf)=コティ最高経営責任者は「今回の取引はカイリーとのパートナーシップに似ているが、提携の規模はキムの方が小さい。これ以上の提携や計画は今のところなく、キムとカイリーのビジネスのポテンシャルを最大限に生かすことに集中する」とコメントした。
キムは2017年に自身のビューティ企業を立ち上げ、デビュー製品となったクリーム状のコントゥアやハイライトのキットは5分以内に3万個売れたという人気だ。また、彼女は全てのSNSにおいて計3億のフォロワーを抱え、大きな影響力を持つ。一方のコティは2016年にプロクター・アンド・ギャンブル(PROCTER & GAMBLE)から41ブランドを買収してから、「リンメル(RIMMEL)」や「カバーガール(COVERGIRL)」などを擁するコンシューマー事業部が苦戦しており、キムとカイリーとの協業で復調を狙っている。