三陽商会の2020年3~5月期は売上高が57億円、営業損益は28億円の赤字、純損益は42億円の赤字だった。同社の20年2月期は14カ月決算(12月期から決算期を変更)だったため、前年同期との比較値は公表していない。
同社発表によると、店頭売上高は3月が前年同月比44%減、4月は同71%減、5月は同70%減。新型コロナウイルスの感染拡大による主販路の百貨店の短縮営業・休業で落ち込んだ。さらに休業中の店頭販売員の給与や不動産賃借料として特別損失12億円を計上した。
なお、2021年2月期の連結業績予想は、新型コロナの影響により「現段階では算出が難しい」として公表を見送った。期中には経営再建に向けた構造改革として、同社全体の約15%に当たる150店舗を閉める計画。「整理する店舗の選択や取引先との話合いを進めており、7~8割は(閉鎖の)めどが立っている」(同社広報)。