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スポーツテックのテンシャルが資金調達 プロテニスプレイヤーも出資

 スポーツ系ウェブメディア「スポシル(SUPOSHIRU)」とスポーツ用品のD2Cブランド「テンシャル(TENTIAL)」を運営するテンシャル(東京、中西裕太郎CEO)は7月1日、既存株主のアカツキのほか、MTGベンチャーズ、セゾン・ベンチャーズ、そしてプロテニスプレイヤーの西岡良仁選手らを引受先とする第三者割当増資を実施した。調達額は非公開。資金は製品開発に生かすため、「スポシル」を中心に集めているデータの基盤強化に充て、ゆくゆくは海外進出も視野に入れているという。

 テンシャルは“スポーツウェルネスのリーディングカンパニー”を目指し、自社メディアの「スポシル」を通じて集めたデータのもと、シューズのインソールをはじめとする製品の開発を行なっている。資金調達の背景について中西CEOは「年内に大型の資金調達を予定しているが、新型コロナウイルスの影響もあり、事業を固めるために、一度資金を調達しようと考えた」と説明する。

 今回の資金調達では、プロテニスプレイヤーの西岡選手も出資している。「当社では、『スポシル』や『テンシャル』を通じて多くのアスリートと関わっているだけでなく、アスリート出身の社員も多い。そういった中での西岡選手の出資は、組織基盤の強化という側面も持つ」と中西CEO。西岡選手は今後株主として「テンシャル」の製品開発などにも関わっていく予定だ。

 同社は今後「さらなるデータの取得をもとにしたtoB事業とtoC事業双方の拡大」を目指す。「リアル店舗の出店、拡大を計画している。また、医療費が年々高騰している中、テンシャルとしてはインソールをはじめとするソリューションを提供できると考えている。そのための研究体制も整えていきたい。また、海外進出に関しても、アジアを中心に早ければ年内、遅くとも来年には実行できればと考えている。西岡選手をはじめとするアスリートの方と共に成長していくつもりだ」。

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