アパレル大手のTSIホールディングスは2020年3〜5月期の純損益は104億円の赤字(前年同期は24億円の黒字)だった。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言により店舗の多くが休業したため、人件費や固定費で24億円の特別損失を計上。消費不振も重なり、本業のもうけを示す営業損益は64億円の赤字(同19億円の黒字)、経常損益は60億円(同21億円の黒字)になった。主力のアパレル事業は百貨店や大都市圏のファッションビルなどへの出店が多く、緊急事態宣言による首都封鎖の影響を大きく受けた。売上高は前年同期比49.4%減の216億円だった。
期初には公表を見送っていた21年2月期の業績予想については上半期の見通しを発表。20年3〜8月の売上高は前年同期比31.0%減の565億円、営業損益は135億円の赤字、経常損益は127億円の赤字、純損益は162億円の赤字とした。