カニエ・ウェスト(Kanye West)は7月4日、2020年米大統領選に出馬することを自身のツイッターで表明した。しかし大統領選は4カ月後に迫っており、本気で立候補する意向なのかどうかは不明だ。
ツイートは、「われわれは神を信じ、ビジョンを一つにして未来を築くことで、米国の約束を実現しなければならない。私は米大統領線に出馬する!#2020VISION」という内容。妻であるキム・カーダシアン・ウェスト(Kim Kardashian West)が米国旗の絵文字をつけてこれを引用リツイートしているほか、米電気自動車大手テスラ(TESLA)のイーロン・マスク(Elon Musk)共同創業者兼最高経営責任者が「全面的に支持する!」と返事を送っている。同ツイートは6日の時点で50万回以上リツートされ、約115万の“いいね”がつけられている。
カニエは以前からドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領を支持していることを力説しており、15年には20年の、18年には24年の米大統領選に出馬すると発言するなど、政界への関心をたびたび示してきた。今回、カニエが立候補に向けた書類を提出したかどうかは現時点で分かっていないが、本当に出馬するのであれば、その抜群の知名度や資金力が役立つことだろう。カニエのツイッターでのフォロワー数は6日の時点で2958万、トランプ大統領は個人のアカウントで同8278万、大統領としてのアカウントで同3071万となっている。キムのフォロワー数は同6559万となっているが、これは16年の大統領選でヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)元米国務長官が一般投票でトランプ氏(当時)に勝利した際に獲得した票数とほぼ同じである。その後、クリントン元米国務長官は選挙人投票で敗北した。
なお、カニエは「ギャップ(GAP)」と協業して自身のブランド「イージー(YEEZY)」の新ラインを立ち上げることを6月26日に発表しているが、大統領選への出馬を表明したことに対する「ギャップ」からのコメントは得られなかった。