「鎌倉シャツ」の愛称で知られるメーカーズシャツ鎌倉の新社長に、5月、貞末奈名子氏(47)が就任した。創業者である父・貞末良雄会長(80)からバトンを託された奈名子氏は、いきなりコロナ禍の全店休業の危機に直面したが、臨機応変な対応でダメージを最小限に抑えた。継承した国産SPA(製造小売り)という独自のビジネスモデルをどう磨くのか。(この記事はWWDジャパン2020年7月6日号からの抜粋です)
貞末良雄会長の下で店舗開発、EC、海外進出など経営の中枢を長らく担い、トップ就任は既定路線だった。しかし予期しない理由で前倒しになった。2年前に社長で母の民子氏が病に倒れた。良雄氏がその介護にあたっていたが、自身も体調を崩して療養を余儀なくされた。コロナ禍で代表権を持ったトップが不在という事態を避けるため、良雄氏から代表権を譲り受けて名実ともにトップに立つことになった。「いきなり嵐の中に放り込まれて、舵取りすることになった」と苦笑する。
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