アメリカファッション協議会(COUNCIL OF FASHION DESIGNERS OF AMERICA、CFDA)は、2021年春夏ニューヨーク・ファッション・ウイークの開催日数を6日間から3日間に短縮する。CFDA会員への通知によると、9月11〜16日の予定期間を14〜16日に変更し、参加ブランド数次第で17日まで延長するという。なお同スケジュールは今シーズンのみに適用され、21年プレ・フォールやそれ以降については未定だ。
また、例年6月に開催されているメンズのショーは7月にメンズのトレードショーと同時に行われる予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大が続く中でともに9月に延期となった。この状況に鑑みて、CFDAは全参加ブランドに「最新の作品を披露し、露出を最大化するとともに業界関係者と直接やり取りする」ことを可能にするためにデジタルリソースを提供するという。さらに多くのブランドが経済的打撃を受けていることを考慮して、CFDAの会員か否かに関係なく無料で、ファッションやビューティのイベント情報をまとめる「ファッションカレンダー」に掲載する。
マーク・ベッカム(Mark Beckham)CFDAマーケティング&イベント部門バイス・プレジデントによると、9月に観客を含んだショーの開催は見込んでおらず、「(デジタルでショーを行うことにより)ショーの間の移動時間がなくなるので、3日間でこれまでと同じ数のショーのスケジュールを組むことができる。短縮は新型コロナによるものだ」という。また、生産や予算への影響により「今シーズンのショーを見送るデザイナーもいるだろう」と語った。7月現在、ニューヨーク・ファッション・ウイークをけん引してきた「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」と「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」が9月は参加しないことを発表している。なお、「マイケル・コース」は10月に21年春夏コレクションに関連したイベントを独自に開催予定だ。