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田村駒の“ゴーストネットバスターズ”とは? エコプロジェクト戦略を開始

 繊維商社の田村駒は、エコプロジェクト「イーコマ(ECOMA)」をスタートさせ、サステナブルな素材開発を本格化する。

 これはナイロン、コットン、ポリエステル、ダウンに関して環境に配慮した4つの素材提案から構成されている。その1つが“ゴーストネットバスターズ”で、国内の海に廃棄された漁網(ゴーストネット)を漁業協同組合などから回収し、リサイクルしてナイロン素材に再生するというもの。社会問題の解決に取り組むリバースプロジェクトと提携し、オリジナルキャラクター“ネットくん”を制作するなどブランディングを強化しているのが特徴だ。売り上げの1%を、海洋資源の保全やその啓発につながる活動の資金に使用する。

 “リライズコットン”は、紡績、紡織、裁断、縫製までを行う工場で出た裁断くずや生地の端ぎれなどを回収して再利用したコットン素材。大量に廃棄された衣料品から作られた再生ポリエステルを使用する“シートゥーシーサーキュレーションポリエステル”は、衣料品の完全なリサイクルを目指す。“リンクダウン”は、東洋羽毛工業と協力し、独自の循環システムでトレーサビリティー(追跡が可能であること)が確立された高品質のリサイクルダウンだ。

 このプロジェクトを主導する説田順司ファッションソフト室室長兼テキスタイル開発室副室長は「どれも個性的な原料で、アパレルだけでなく、さまざまなアイテムに利用できる。当社のサステナビリティ重視の姿勢を浸透させていきたい」と話した。

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