コーセーとマルホの合弁会社であるコーセーマルホファーマから9月16日、高保湿スキンケア「カルテ ヒルドイド」(全6品、500〜2700円)がデビューする。肌悩み別にOTC医薬品(処方箋不要で購入可能な要指導医薬品と一般用医薬品)、医薬部外品、化粧品を開発し、変化する肌状態に合わせてきめ細かく対応できるトータルケアを提供する。コーセーを通じてドラッグストア、コーセーECサイト「メゾンコーセー」およびコーセーマルホファーマ ECサイトで販売する。
コーセーマルホファーマは、昨年7月にコーセー51%、マルホ49%の共同出資で設立。マルホは、保湿力の高さから美容目的による利用が広がり、健康保険財政への影響が問題視されている皮膚保湿剤「ヒルドイド」も手掛けるなど、皮膚科学領域の知見に基づく医療用・皮膚用の外用薬を開発。コーセーの70年以上にわたる化粧品の製剤研究や処方技術を融合することで、OTC医薬品や医薬部外品、化粧品の企画・開発・販売事業を行う。第1弾製品として、新スキンケアブランド「カルテ(CARTE)」から「カルテ ヒルドイド」ラインが誕生する。
「カルテ ヒルドイド」ラインは、“肌あれしやすい乾燥肌も使うたび潤い向上”をコンセプトに、成分を補うだけではなく肌が自ら潤いを作り角層内に溜めておける肌を目指している。化粧水、乳液、クリーム、オールインワンゲルをそろえる同ラインの特徴は、1.肌の保水に大切な“潤い構造”に働きかける、マルホが保有する保水有効成分「ヘパリン類似物質HD」を全品に配合。2.ナノカプセル化技術を応用した潤い浸透カプセルや、肌に水分を抱え込む製剤技術などコーセーの技術と研究を凝縮した全方位アプローチの処方。3.肌に優しい使い心地。なお、マルホが医薬部外品向けに保水有効成分を他社に供給するのは初。
高橋英育コーセーマルホファーマ社長は、「両社の強みを生かしながら、お客の肌悩み別にOTC医薬品、医薬部外品、化粧品を1つのシリーズで捉えて開発していく。今後は、乾燥ケアやニキビケア、シミケア、エイジングケアの対応に取り組む予定だ」と述べた。