オンワードホールディングスは8月下旬から、「トッカ(TOCCA)」「ジョゼフ(JOSEPH)」「Jプレス(J.PRESS)」など11ブランドを「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」に再出店する。自社工場生産によるD2C型スーツブランド「カシヤマ(KASHIYAMA)」も、ZOZOのビッグデータを活用した”マルチサイズ”展開で「ゾゾタウン」に出店する。オンワードは2019年2月にZOZOの会員制割引サービス”ZOZOARIGATO”に反発し、出店を引き上げていた。
オンワードのECはこの数年で急速に伸びているものの、自社EC比率が高く、「ゾゾタウン」などのECモールへの依存率は低かった。新型コロナウイルスの感染拡大でネット通販での購買が増える中、ファッションECモールで最大手の「ゾゾタウン」への出店を再開する。
「カシヤマ」は、ショールーム型の店舗などでの計測したデータを基にオーダーメードスーツを手軽に購入できるビジネスモデルで、オンワードは次なる主力事業として位置づけていた。新型コロナウイルスの感染拡大により来店へのハードルが高まっていることから、ZOZOの100万人分の体型データから算出した”マルチサイズ”テクノロジーを活用する。
「ゾゾタウン」に出店するカシヤマ傘下のブランドは「Jプレス」などのほか、「エニィスィス(ANY SIS)」「エニィファム(ANY FAM)」「ポール・スミス(PAUL SMITH)」「グレースコンチネンタル(GRACE CONTINENTAL)」など11ブランド。主力の「23区」「組曲」「ICB」「自由区」は今回の出店には入っていない。