ファッション

ジャーナル スタンダードの2020-21年秋冬 異なる要素を大胆にミックス

 ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)の2020-21年秋冬は、グランジやミリタリーなど、異なる要素を大胆にミックスしたレイヤードスタイルを強く打ち出す。例えば、リブニットのトップスにジャカードパンツを合わせたり、ワンピースにMA-1を羽織ったりなど、テイストはさまざまだが「どれもブランドのベースにあるマニッシュさと、一枚でも着られるアイテムを軸にした」と池田彰ジャーナル スタンダード レディース ディレクターは語る。足元にはロングブーツやサイドゴアのシューズを合わせて、8月の残暑の時期からリアルに取り入れられる秋冬のトレンドアイテムを打ち出す。

 9月からは、レイヤードスタイルを継続しつつクラシックやレトロなムードを追加。チェック柄のジャケット&パンツのセットアップやレトロな花柄のワンピース、レザー風のロングスカートなど、素材や柄をハイブリッドに組み合わせて、コーディネートに新鮮さをプラスする。

 一方で、新型コロナウイルスの影響による外出自粛期間中に「自社ECでカットソー商品が例年の1.5倍ほど動いた」という傾向から、カットソー素材のトップスやボトムス、イージーケアできるニット、シャツなどのバリエーションを秋以降に充実させていく予定だという。すでに「シーズンレスの商品は全体の4割ほど」と他社に比べて多く、先物買いの商品に関しても「ECで先行予約を行い、オンシーズンにお客さまのもとに届くセール回避の流れをつくっていきたい」と池田ディレクターは語る。


 ジャーナル スタンダードでは、人気ブランドや著名人とのカプセルコレクションを続々と投入する。7月20日からモデルの青柳文子とコラボレーションしたウエア6型を販売し、8月下旬には「クラネ(CLANE)」との別注アイテムをポップアップイベントで展開予定だ。9月末をめどに、人気ビンテージショップ「キアリス ヴィンテージ&クローゼット(KIARIS VINTAGE & CLOSET)」とコラボレーションしたウエア6型の発売を予定する。

村上杏理:1986年、北海道生まれ。大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、東京のファッション・ウイークやセレクトショップ、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションやライフスタイル、アートの記事執筆・カタログなどを手掛ける。1女児の母

JOURNAL STANDARD x ビジネスの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。