ルミネは東日本旅客鉄道(JR東日本)と共同で7月19日に、ニューヨークで活躍する現代アーティストの松山智一氏が監修した新たなコミュニティースペースを新宿東口駅前にオープンする。
今回の取り組みは新宿駅前の美化整備を目的とし、ルミネの「ストーリーを語れる場所を作ることで街の発展に貢献したい」という考えから始まった。
広場全体のコンセプトは都会を意味するメトロと自然を意味するワイルド、当惑を意味するビウィルダーの3つを掛け合わせた造語“メトロビウィルダー”。中央には、花束を持つ少年をモチーフにした7mの巨大モニュメントを設置し、訪れた人々への感謝の気持ちを表現した。床には日本の四季をイメージした色鮮やかなグラフィックを施した。また全体の建築デザイン設計はsinato代表の大野力氏が手掛けた。
同広場を監修した松山氏は1976年岐阜県生まれ。ニューヨークを拠点とし、ペインティングを中心に彫刻やインスタレーションも手がける。西洋と東洋、古典とポップカルチャーなどの対照的な要素をサンプリングする作風が特徴。同広場では同氏の作風を生かして、新宿のオフィス街と繁華街が共存し、世界中の多種多様な人が集まる“カオス”感を表現した。
松山氏は「この場所はこれまであまり活用されていない場であったものの、見るアングルによっては“東京らしさ”を発見できる場所だ。新宿の大都会の中で自然とアートをつなげ、“訪れる人たちに驚きを提供する“というコンセプトで製作した。またマクロな視点では、新宿は世界中から商業・文化・飲食などを求めて人々が訪れる場所である一方で、いまだにローカルカルチャーが根付いている場所でもある。グローバルとローカルが共存した新宿の“グローカル”な土地柄をコンセプトに制作した」とコメントした。