ファッション
連載 齊藤孝浩の業界のミカタ

会社が危機に備えておくべき現預金の量 齊藤孝浩のファッション業界のミカタVol.15

有料会員限定記事

 企業が期ごとに発表する決算書には、その企業を知る上で重要な数字やメッセージが記されている。企業分析を続けるプロは、どこに目を付け、そこから何を読み取るのか。この連載では「ユニクロ対ZARA」「アパレル・サバイバル」(共に日本経済新聞出版社)の著者でもある齊藤孝浩ディマンドワークス代表が、企業の決算書やリポートなどを読む際にどこに注目し、どう解釈するかを明かしていく。今回はキャッシュフローの適正量について解説する。(この記事はWWDジャパン2020年7月13日号からの抜粋です)

 新型コロナウイルスで店の営業を休止する際に、借り入れに走って、取りあえず何カ月分は大丈夫なお金を借り入れしましたよというような経営者さんが、いっぱいいらっしゃいました。果たして、いざというときの蓄えってどれぐらいあればいいのでしょうか。今日は手元資金、つまりキャッシュフローについてお話しします。

 キャッシュフローとは、自由に使える現預金を、今どれぐらい持っているかということです。基本的には純利益から借り入れの返済や投資に使った後に繰越利益が最後に残ります。これが、もともとの現預金に加算され、積み上がっているというイメージです。

この続きを読むには…
残り3078⽂字, 画像4枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。