リアーナ(Rihanna 本名:ロビン・リアーナ・フェンティ)によるラグジュアリーブランド「フェンティ(FENTY)」は15日、ラグジュアリーEC「ファーフェッチ(FARFETCH)」で取り扱いを開始した。他社ECでの取り扱いはこれが初めて。“リリース6-20(Release 6-20)”と題した新作コレクションや夏に向けたさまざまなウエアのほかにも、デザイナーのアミナ・モアディ(Amina Muaddi)が手掛けるシューズラインや、ジュエリーなどを販売している。
「ファーフェッチ」のジョルジョ・ベローリ(Giorgio Belloli)=チーフ・コマーシャル&サステイナビリティ・オフィサーは「『フェンティ』のラグジュアリーブランドに対する革新的なアプローチの仕方や、包括性への取り組みに強く心を引かれていた。『フェンティ』はデジタル・ファーストで行ってきたビジネスを拡大するためのパートナーを探しており、私たちはグローバルな顧客層と業界をけん引するプラットフォームを持っている。絶好の機会だと感じた」と述べた。これにより「フェンティ」は、ブラジルや中東といったこれまで進出していなかった地域へのアプローチも可能になるという。
また「フェンティ」はスキンケアブランド「フェンティ・スキン」を立ち上げ、31日に発売する。詳細は明らかではないが、19年3月に薬用のスキンケアや下地類、クレンジング用品のほか、化粧ポーチやクレンジング用スポンジ、メイクブラシ、角質取りタオル、顔用ローラーなどで商標を出願している。
リアーナは本業の歌手としての活動だけでなく、今やファッション・ビューティ業界に欠かせない人物だ。19年にLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)とともに「フェンティ」をラグジュアリーブランドとして設立し、他に先駆けて多様性や包括性に取り組みながらファッション業界の新しいスタンダードを築いている。