リセールプラットフォームを運営するストックX(STOCK X)はこのほど、2020年上半期の概観リポートを発表した。
16年にアメリカで創業した同社の「ストックX」は、株式市場と同様の仕組みで消費財を売買できるCtoC向けのプラットフォーム。スニーカーの取引市場として始まったが、現在ではストリートウエアや腕時計、ハンドバッグ、コレクティブルの4つの商品カテゴリーを含む。ユーザーは197の国と地域にわたり、「ストックX」への月間アクセス数は数百万人。今年3月には日本支社を設立し、日本でのユーザー登録数も前年比で98%増加した。
同リポートによると、「ストックX」の累計取引数は過去1年間で50%増以上の1000万件を超え、流通取引総額は25億ドル(約2600億円)を記録した。これまでにもっとも高値で取引されたスニーカーは“ナイキ ダンク SB ロー パリ”で、5万1950ドル(約555万円)。全商品カテゴリーでは、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と「シュプリーム(SUPREME)」のコラボアイテム“ルイ・ヴィトン x シュプリーム モノグラム マル クーリエ 90トランク”が7万ドル(約750万円)で取引された。
利用者の大半はZ世代と呼ばれる24歳以下で、特にZ世代の高所得者層や男性から支持を得ている。一方で直近6カ月間に45歳以上のユーザーも30%増加した。新型コロナウイルス感染拡大の影響によるロックダウン以降、最も伸びた商品カテゴリーはパズル、サンダル、マスクの順だった。
日本市場において、最も取引されているブランドは、「シュプリーム」「ナイキ(NIKE)」「ジョーダン(JORDAN)」「アディダス(ADIDAS)」「コンバース(CONVERSE)」。同じく最も高値で取引されたのは、カウズと「ディオール(DIOR)」の“カウズ BFF ディオール プラッシュ ピンク”で123万6589円だった。