3ミニッツの創業者で、現在はバーチャルインフルエンサー事業を運営する宮地洋州(ひろくに)ワンセック社長CEOは、アイクリームのD2Cブランド「ローワン(LOWAN)」をスタートする。クリエイティブディレクターには、若い女性から圧倒的な支持を受ける「アメリ(AMERI)」「アメリヴィンテージ(AMERI VINTAGE)」の黒石奈央子ディレクター兼CEOが就任する。3ミニッツはウイメンズのD2Cブランドの先駆けである「エイミーイストワール(EIMY ISTOIRE)」の運営会社で、「ローワン」はアパレルのD2Cブランドの両雄が手を組み、コスメのD2Cブランドに挑戦する。
宮地氏はブランドと同名の新会社を今年2月に設立。資本金1500万円は全額、宮地氏が出資する。宮地氏は2014年にインフルエンサーマーケティングやアパレルD2Cブランド「エイミーイストワール」「エトレトウキョウ(ETRE TOKYO)」などを運営する3ミニッツを創業。その後19年1月に日米を拠点に、バーチャルインフルエンサーのリアム・ニクロなどを展開するワンセックを創業していた。3ミニッツは17年2月にグリーが43億円で買収している。
宮地氏は、「エンジェル投資家として、コスメブランドに少額出資も行っており、ファッションで培ったノウハウはコスメ分野でも生かせると感じた。数年内に『ローワン』は年商30億円を目指す」という。
「ローワン」のクリエイティブディレクターに就任する黒石氏の率いる「アメリ」「アメリヴィンテージ」は、代官山やルミネ新宿などにリアル店舗を持つものの、20〜30代をターゲットにインスタなどのSNSとネット通販を軸にしたD2Cモデルで急成長を続け、直近の年商は30億円に達している。
「ローワン」はアイクリームのみの単品ブランドで、価格は9980円。先行販売を本日19日午後6時からスタートする。すでにインスタグラムのアカウント(@lowan.official)を開設しており、SNSやインフルエンサーを通じた口コミを軸にプロモーションを行う。