三井不動産による東京・渋谷の複合施設「ミヤシタパーク」が、7月28日から段階的にオープンする。ラグジュアリーブランドやストリートブランドなどのほか、レコードやアートなどのカルチャー、ビューティ、全長100mに居酒屋やレストランが集まる「渋谷横丁」など、個性的な90店舗が入る。
「ベドウィン&ザ ハートブレイカーズ(BEDWIN & THE HEARTBREAKERS)」の渡辺真史ディレクターは、ストリートブランドとスニーカーのセレクトショップ「デイズ(DAYZ)」を3階に出店した。“1990年代に裏原宿で起きたムーブメント”をテーマに、東京発のストリートブランドを並べる。渡辺ディレクターは「海外の友人から、東京のストリートブランドを同じ場所で見られないのかと聞かれることが多かったが、東京ではそれぞれの旗艦店が点在するため、一度に見られる場所がない。近いけど、お互いが遠い存在になっている。だったら、自分の経験を生かして東京のストリートブランドにこだわった店を作りたいと思った。若い人には新鮮に感じてもらい、90年代を知っている人には懐かしいと思ってもらいたい」と話す。
“DAYZ”のロゴは「ダブルタップス(WTAPS)」の西山徹が手掛け、内装は「ノーウェア(NOWHERE)」や「シュプリーム(SUPREME)」などの内装もデザインした「M&M」が担当。「ネイバーフッド(NEIGHBORHOOD)」や「アンダーカバー(UNDERCOVER)」「フォーティー パーセント アゲインスト ライツ(FORTY PERCENTS AGAINST RIGHTS)」「M&M」「クンバ(KUUMBA)」など裏原ブームの隆盛を支えてきたブランドを扱いながら、店内のギャラリースペースなどを使って、もっとローカルなブランドも紹介してきたいという。自身の手掛ける「ベドウィン&ザ ハートブレイカーズ」は扱わず、あくまでも“仲間のブランド”を集めた場所という位置付けだ。
オープンを記念して、「アンダーカバー」「ネイバーフッド」「クンバ」とコラボしたTシャツ(「アンダーカバー」は1万円、そのほかは7000円)を発売する。
8月末には、オンラインショップ兼オウンドメディアを立ち上げる予定だ。「海外の人が日本に来たときに“東京の地方紙”のような感覚で見てもらいたい」と、ファッションやアート、音楽、フード、イベントなど、渋谷にまつわるローカルカルチャーをバイリンガルで発信していく。