ポーラ・オルビスホールディングスの2020年1~6月期連結決算は、新型コロナウイルス感染拡大による店舗休業などが影響し、店舗事業を中心に展開する「ポーラ(POLA)」や「THREE」などの厳しい状況が続いて、売上高が前年同期比24%減の838億円、営業利益が同63.8%減の58億円、経常利益が同70.8%減の45億円だった。また臨時休業に伴う費用を特別損失に計上したことから純利益は同90.8%減の9億円とマイナス幅が広がった。
事業部別ではビューティケア事業の売上高が同24.4%減の814億円。「ポーラ」は店舗休業や営業時間短縮が響き売上高が同30.3%減の479億円と大きく減収した。ただ、国内のEC売り上げは同62%増と伸長した。「オルビス(ORBIS)」はスマートフォンを活用したECチャネルへの誘導を強め、EC売り上げは好調だったものの全体では同11.5%減の227億円となった。「THREE」は同36.7%減の33億円、通販主力の「ディセンシア(DECENCIA)」は新規顧客を獲得し、同13%増と好調だった。
20年12月期の連結売上高は前期比13.6%減の1900億円、営業利益が同39%減の190億円、経常利益が同46.1%減の165億円、純利益が同57.3%減の84億円を見込んでいる。