「清潔さは信仰深さに次ぐ美徳」ということわざが米国にはあるが、新型コロナウイルスの影響で“清潔さ”は今までよりも人々にとって重要になっている。リサーチ会社のIRIによると、米国のマス市場において石けん類の売り上げが前年比39.1%増と最大の伸長を遂げ、その中でも新型コロナウイルスの感染拡大によりハンドサニタイザー(手の消毒剤)の売り上げは同418.6%増と5倍ほどに膨れ上がった。また、ネイル製品、家庭用ヘアカラー剤、パーマ剤などのカテゴリーの伸長も、在宅の機会が増えたことによるセルフケアトレンドを裏付けている。
一方で、落ち込んでいるカテゴリーもある。外出自粛の影響からか髭を剃らないで伸ばす傾向もありシェービングローションや男性向けフレグランスは同10.8 %減、ヘアスプレーは同17.9%減と落ち込んだ。カラーメイクはすべて2ケタ台の減少となり、口紅の売り上げが同24.3%減と最も大きく減少した。
以下は、米国マス市場でのビューティアイテムの売り上げ上位からの順位だ。
売り上げ順位
1 石けん +39.1%
2. ネイル +24.6%
3. ヘアカラー剤+15.7%
4. ヘアコンディショナー +8.5%
5. パーマ/ストレートパーマ剤 +5.8%
6. ハンド・ボディローション +4.5 %
7. スキンケア +3.9 %
8. シャンプー +3.7 %
9. ヘアアクセサリー3.2 + %
10. デオドラント 前年並
11. 育毛剤 -3.6%
12. 女性向けフレグランス -4.2%
13. スタイリングジェル/ムース -7.1%
14. 化粧小物 -8.1%
15. シェービングローション -10.8%
15. 男性向けフレグランス -10.8%
16. 目用化粧品 -14.1%
17. ヘアスプレー -17.9%
18. 肌用化粧品 -19.6%
19. 化粧収納関連-22.2%
20. 口用化粧品 -24.3%
Source: Market Advantage TSV; IRI Liquid Data. Data for the 12 months ending June 14, 2020.