青山商事のグループ会社WTWが運営するライフスタイルショップ、ダブルティー(WTW)の期間限定店「ダブルティーオモテサンドウ」が、8月1日に東急プラザ表参道原宿の地下にオープンした。
特徴はeコマース事業を強みとする他社と連携し、リアル店舗とネットの融合を実現した体験型のショールーミング店舗としていることだ。同店にはダブルティーに加え、コードシェアが運営する通販サイト「フィフス(FIFTH)」と、資生堂グループのエテュセが展開する化粧品ブランド「エテュセ(ETTUSAIS)」がフィッティングルームとメイクブースを共同で設置しているほか、カラーコンタクトレンズブランド「ベルシーク(BELLSIQUE)」が自社通販サイトへの動線となる初の“カラコンショールーミングストア”を設けた。同店オープンの目的は、WTWのeコマース強化が目的だ。
小嶋英幸WTW社長は、「新型コロナウイルスの影響もあり、eコマースの今年3~6月の売り上げは前年と比較して約3倍となった。現在のEC化率は約30%。この2~3年で50%にするのが目標だ。今回のプロジェクトで、出店していただいた各社のeコマースのノウハウを参考にしたい。新しいチャレンジをするためのテストマーケティングの店だ」と話した。
WTWは、青山商事が2016年にフランフランから全株式を取得して完全子会社化したもの。ブランド名の由来は“Waiting for the wave(波待ち)”で、海でゆったりサーフィンの波待ちをしているときのようなリラックス感をイメージした、“アーバン、サーフ、ナチュラル”をコンセプトとする雑貨・インテリアを販売している。現在の店舗は、東京・南青山、二子玉川ライズSC、有明ガーデン、兵庫・神戸、大阪・南堀江、名古屋・ミッドランドスクエア3Fの6つ。ベツダイと提携してハウス事業を開始したほか、有明ガーデン店には実験的にカフェをオープンするなど、新規事業に挑戦している。ダブルティーオモテサンドウは青山商事が手掛けていた「アメリカンイーグル(AMERICAN EAGLE)」の店舗跡で、小嶋社長は同店オープン時の担当役員だった。ダブルティーオモテサンドウの営業期間は未定。WTWの売上高は非公表だ。