LINEは8月11日、美容に特化したポータルサイト「ラコレ(LACORE)」をオープンした。AIを活用し、登録情報や閲覧履歴などに応じてユーザーに合ったビューティ記事を表示するほか、参加ブランドの製品をサイト内で購入することができる。スタート時の参加は「エトヴォス(ETVOS)」や「ウズ(UZU)」「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」など全14ブランド。今後は年内に50ブランドの参加を目標にするほか、化粧品カウンターでのサンプル受け取り予約、カウンセリング予約、LINE電話を活用したオンライン相談などのサービス展開も視野に入れている。
サイトではトレンドメイクや肌悩みに合った製品の紹介、新作コスメなどさまざまな切り口で記事を展開。参加ブランドの製品には購入ボタンを設けるほか、ブランドの公式LINEアカウントへの誘導も図る。ユーザーが気になった記事や製品情報、ブランドをブックマーク保存しリスト化できるカスタマイズ機能も用意し、口コミなどのレビュー投稿にも対応。製品購入時はスタンプ購入やLINEペイなどに使える“LINEポイント”を1円=1ポイントで還元する。
約8400万人のユーザーを抱えるLINEは2016年から“スマートポータル戦略”を打ち出し、ヘルスケア相談やクーポンやギフト、ファイナンス、旅行や料理の出前など、さまざまなサービスを提供している。中でもインターネットショッピングのポータルサイトである「LINEショッピング」は現在3500万人を超える会員数を抱え、20年の流通総額は前年比50%増を予測。うち、コスメカテゴリーは全体の10%を占めるなど、大きな存在感を放っている。
「『LINEショッピング』のユーザー構成比は80%が女性で、主な年齢層は20〜30代。日常的に使う消耗品や日用品の需要が高く、化粧品との親和性も高いことからサービス立ち上げに至った」とLINEサーチセンター ショッピングチームの田村翔平・担当。「LINEショッピング」が欲しいものを探すサイトサイトであるのに対し、「ラコレ」は自分に合う化粧品に出合うサイトとして、新たな情報、製品をユーザーに提供していく。