かみそり製品を手掛ける「ジレット ヴィーナス(GILLETTE VENUS)」は、ニンテンドースイッチのゲーム「あつまれどうぶつの森(あつ森)」用に“スキンクルーシブ サマー ライン”と題したデザインを公開した。肌にまつわるインクルージョン(包摂・包括性)に重きをおいたデザインの数々で、2つの語を組み合わせた“スキンクルーシブ”を提案している。また8月31日には著名人とゲーム内で、“スキンクルーシブ”やファッションに関連するトピックを扱うユーチューブ配信イベントを開催する。
デザインは肌のトーンとタイプの組み合わせ次第で全264種類をそろえる。プレーヤーがキャラクターで表現できる肌のタイプは、ニキビやそばかす、セルライト、腕の毛、傷痕、シワ、アトピー、手術痕などで、ダウンロード用のコードは公式ウェブサイトのルックブックに掲載している。
同ブランドは「マイ スキン マイ ウェイ」というキャンペーンを通じて、さまざまな身体的特徴の女性を起用して、肌のあり方や見せ方における“美しさ”は一つではないというメッセージを発信。フォトレタッチの廃止や「そる理由も私が決める」というフレーズを使用して、女性の自己決定権や主体性を打ち出す広告も行ってきた。アンソニー・ヴァン・ダイク(Anthony Van Dijk)=シニア・ブランド・ディレクターは、「ゲームは空想上のものだが、その中のキャラクターとつながれるよう好きなだけ正確に自分を表現できるようにしたい。『ヴィーナス』を売るのではなく、キャンペーンを盛り上げていきたい」と語った。